2023年9月15日~17日に開催された日本心理学会第87回大会において、株式会社コーチ・エィの福林直(リサーチ&ディベロップメントグループ プロジェクトリーダー/筑波大学博士後期課程)が、筑波大学 藤桂准教授 (筑波大学人間系/筑波大学働く人への心理支援開発研究センター)とともに「コーチングのプロセス評価尺度に関する研究」を発表しました。(※発表は9月15日、ポスター形式)。
研究概要
ビジネスコーチングは、急速な変化や複雑化する近年のビジネス環境において注目が高まっていますが、その品質評価には課題も指摘されてきました。この状況を受け、本研究では、コーチとコーチィー(コーチングを受ける人)の双方からコーチングセッションをタイムリーに評価できる尺度(アセスメント)としてCSES(Coaching Session Evaluation Scale)を開発することを目的としたものです。
研究対象と結果
CSESの尺度は国際コーチング連盟(ICF)のコア・コンピテンシーに基づく4因子31項目で構成されています。
今回、コーチ478名、コーチィー284名を対象にした調査を通じ、確認的因子分析による適合度の検証、および内的一貫性、再検査信頼性、収束的妥当性の検証を行い、いずれも十分な値が確認されました。
この調査を通じ、CSESは、コーチングプロセスにおける具体的な態度や関わりについてコーチとコーチィーが同じ観点で評価できる尺度として有用であり、コーチングの品質向上に寄与するものと期待されます。
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