株式会社コーチ・エィ(代表取締役社⻑:鈴⽊義幸)は、コーチング研究所と二松学舎大学の小久保欣哉准教授との共同研究によるレポート『経営理念やパーパスの浸透に、経営チームはどのような役割を果たすのか?』を発表したことをお知らせします。今回のレポートでは、経営チーム内で経営理念やパーパスが浸透していることが、組織全体への経営理念やパーパスの浸透を促進することを報告しています。
経営理念やパーパスの浸透に経営チームが果たす役割が明らかに
経営理念やパーパスの浸透が組織に与える影響については、国内外問わず、数多くの研究があります。その中で今回のレポートは「経営チーム」に焦点をあてている点が特徴です。経営チームの果たすべき役割を、小久保准教授とコーチング研究所による以下の研究結果により明らかにしました。
【1】 経営チームへの経営理念やパーパスの浸透は、組織風土や経営チームの意思決定能力に影響を与えるのか?
【2】 経営チームの行動・ふるまいは社員へどのような影響を与えるか ~コミュニケーションの視点から~
【3】 リーダーが組織のパーパスを示すことは、社員にどのような影響を与えるか?
上記の研究【1】では、下図の通り、経営チームへの理念やパーパスの浸透と全社への理念やパーパスの浸透には、強い正の相関があることが示されました。
※ TMT:Top Management Team(経営チーム)の略
<図>経営チームへの理念・パーパスの浸透と組織全体への経営理念・パーパスの浸透および、 経営チームへの理念・パーパスの浸透と経営チームの戦略的意思決定の相関
その他の2つの研究の結果から、リーダー層が組織のパーパスを示すことが組織にポジティブな影響を及ぼしていることが見えてきました。
経営チームの振る舞いは、意図しようがしまいが、組織全体に大きな影響力を持ちます。組織全体の状態は、経営チームの状態の反映であると考えると、経営チームの関係性は組織にとって重要なテーマになるといえるでしょう。
コーチング研究所は、今後も小久保准教授と共同で、経営チームや組織における対話についての研究を進めていく予定です。
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株式会社コーチ・エィ
コーチ・エィは、1997年にコーチング・スクール事業をスタートさせた、グローバル・コーチング・ファームです。個々人の成長の支援にとどまらず、個人を取り巻く関係性に焦点をあて、組織全体の成長を支援する対話型組織開発を5つの言語(日本語、英語、北京語、広東語、タイ語)でグローバルに展開しています。また、リサーチ部門のコーチング研究所(CRI)の分析データを基に、エビデンスに基づいたコーチングを行うとともに、豊富なコーチング実績のデータを解析して、リーダーシップと組織活性化のメカニズムやコーチングの有用性などに関するレポートを発表しています。
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